をとこもすなるぶろぐといふものを

そもそもの話

私にとって、文章を書くという行為(ここでは書き物と呼ぼう)は、それが短かろうと長かろうと、非常に面倒で退屈で、おもしろくなく、苦痛な行為だ。そもそも編集者になったきっかけも、文章を書くのが嫌いだから、楽しくないからだった。

幼いころから屁理屈だけは達者な糞野郎だったからか、ヨクワカラン論理を頭をひねり考え続けるのは好きだが、それを継続するのが苦手でもある。もっとも、これは集中力がないだけなのかもしれないが。

なぜ書き始めたのか

一番の要因はノリだ。勢いだ。

書き物を始める建前としては、書き物自体の練習だとか、著者の文章構成をチェックするためだとか、もっともらしい理屈はいくらでも付けようがある。「理屈と膏薬はどこにでもつく」とはまさしくそのとおりだろう。人間、言おうと思えば立派なことはいくらでも言えるものだ。恥も外聞もなく。

ただし、こうした理由が、何か新しい行為を始めるにあたり、はたして本音の、原初の感情と言えるのだろうか。初期衝動と言えるのだろうか。

言うまでもなく、私はそういうことを本心から言える人間ではない。私は単純な生き物だ。嫌なことは嫌だし、楽しいことは楽しいの精神しか基本的にはないし、しかも継続性がないときたものだから、どうしようもない。そんな私が、嫌いな行為である書き物を始めるにあたり、「ノリ」「勢い」以外にどういった理由が存在しようはずもない。

そういったわけで、ノリでブログを始めることにしたのだ。ペースとしては、1週間に1回投稿できれば良いとは思っているが、飽き性の私がはたしていつまで続けられるのかは定かではない。来週には忘れてしまっている可能性もあるし。