こだわり

こだわりがある。文章を書くときのこだわりだ。

それは、日本語における、いわゆる主語を極力使わないというスタイルだ。このブログでもそれは同じで、「私」など執筆者を指す言葉は、基本的に使用を避けている。

どうしても使う場合は、だいたい次のどちらかだ。

  • なんらかの主体として執筆者(=私)を明記する必要があるとき
  • なんらかの状況において、執筆者とほかの人を区別するとき

そもそも、現代日本語における「私」は西欧語のそれと機能や役割が違う。詳細はほかの書籍に譲るとして、常に示す必要はまったくない。毎回記載していると、やや不格好で不自然な文章になるはずだ。さらに言うと、常に「私が」「私は」という言葉が登場すると、文章を読んでいるときの没入感も薄れる。

そういうわけで、できる限り「主語」を省略しているのだ。気づかなくても仕方ない点ではあるが、非常に強いこだわりである。