Fontaines D.C.のライブに行ってきたよ

TL;DR

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Fontaines D.C.って何?

そんなの知らねーよって人のために簡単に説明すると、アイルランドはダブリン出身のポストパン1バンドです。ジャンル内では若手のエースというポジション。説明になっていないとかそういう話は聞きません。

今までリリースしたアルバムは『Dogrel』(2019年)、『Hero's Death』(2020年)、『Skinty Fia』(2022年)の3枚。このうち『Skinty Fia』は音楽的にも評価的にも相当前進したアルバム(ジェイムス・ジョイスの影響を受けたとかも聞いた)で、全英チャートの上位(確か5位あたり)に載ったり、日本国内でもかなりの人気を得たりしたアルバム。
とまあこんなぐちゃぐちゃ説明してもしょうがないので、黙って聴きましょう。『Skinty Fia』の収録曲はどれも好きだけれど、個人的にはアルバムタイトルより『Big Shot』『Bloomsday』『Nabokov』あたりが好きだ。いややっぱり全部好きだわ。

そういうわけで行ってきたぞ来日ライブ

会場はSpotify O-EASTとかいう渋谷のライブハウス。キャパシティは1,300人らしい。

shibuya-o.com

整理番号が890番だからこれはどうかな〜とか思いつつ、早めの晩ご飯を済ませてから向かうと、いやはやすさまじい人だかりでした。しかも客層は割と若い! いやーおじさんはびっくりしましたよ。日本の未来は明るい(?)。

会場は海外バンドのライブらしく多国籍の人が多くいた。たぶんイギリスやアイルランドからの人たちもいたんだろう。
始まるまでの間、IceageとかTyler, The Creatorが流れていて、へええ、とちょっと感心してしまった(おそらくバックグラウンドにはいろんな音楽があるんだろう)。

そして始まると一気に良い意味で喧騒の嵐。もう前も後ろも右も左も騒ぎまくっていた。もちろん自分もだ(おかげで喉が若干つぶれました)。インテリ風の人もワイルドな人も入り乱れてわいわいやっていた。花を持ってきた人とか、肩車してその花を投げている人もいたよ。
ストパンクって淡々としたボーカルがまあまあ多くて、Fontaines D.Cもそうなのだけれど、それがライブになると全然印象が違った。といってもシャウトしたりキーをいじったりするわけではなくて、ボーカルがフロントでスタンド片手にパフォーマンスしたりタンバリンを叩いたりコールアンドレスポンスしたりとすげー活発だったのよね。若手のはずなのにもうフロントマンとしての貫禄が違った。もはやポストパンクというより普通のロックバンド、ロックスター然としていた。そうやって激熱なパフォーマンスをするボーカルと対照的だったのが、周りを固める演奏陣。とにかくクールに弾き続けていてよかった。
詳しいセトリはなんかいろんな人が挙げているから省略するが、1st〜3rdまで満遍なくやってくれたのがうれしい。『Roman Holiday』あたりは厳しいかと思っていたがこれもやってくれた。さすがに『The Couple Across the Way』は外れたけれどね。
結局本編だけで16曲、アンコールで4曲の合計20曲やってくれた。それもずっとエンジンフルスロットルという感じで、すさまじく体力のあるバンドという印象だった。最後に日本人が飛び入り参加してギターを弾いていたのが様になっていたから調べてみると、BOARDというバンドのギタリストらしい。付け加えるとFontaines D.C.はよそのライブでもこうして飛び入り参加させているのだそうだ。客との距離が近いバンドっていいよな。
ちなみに一番びっくりしたのはベースのインナーが腹出しスタイルだったことでした。二度見した。

人気と実力を総合して見ると今後はこの規模の箱でも難しいかもしれないので、今回こうして行けてよかったと思う。月曜日が休める仕事なら、そのまま19日のサイン会も行ったんだけれども。

何が言いたいかというと

Fontaines D.C.のライブは最高でした。みなさんもぜひ聴きましょう。

2023年2月22日追記

貼り忘れていたけれど、各種アルバムリンクです。聴きましょう。

songwhip.com

songwhip.com

songwhip.com


  1. 若い世代のポストパンクバンドに関しては以下リンク先に載っているのを聴いておけばよろしい。この中だとSquidも好きなバンド(また来日してくれ)。
    https://belongmedia.net/2020/05/28/post-punk/